2014.10.12
スタッフブログ
初雪の大雪山縦走・中編
みなさまこんばんはkeikoです。
今日は快晴の阿寒湖温泉、連休中日多くの観光客のみなさまで温泉街は賑やかでした。明日も阿寒湖でお楽しみくださいませ。
では引き続き大雪山縦走をどうぞ!
夜明け前激しい雨が叩きつけ、階下からすがもりの音が規則正しく聞こえていた。人気のない避難小屋はガラリと寒かった。浅い眠りの中で、(悪天候時の)服の着合わせを考えたり、連絡可能場所を考えたりした。大雪山の中では携帯電話はほとんど圏外で、忠別岳と五色岳の山頂付近ではメールが一部使えた。
朝食をとり、2日目がはじまった。とりあえず忠別岳(1,963m)へ向かう。
ハイマツ帯は深雪でげんなりするが風を防げるのでまだよく、上部に行くにつれ抵抗の風に苦しんだ。
忠別岳から白雲避難小屋までは4時間ほど。う~む、この先どうなるだろう・・・でも歩くしかない。進むにしても戻るにしても自分の足。こまめに炭水化物とアミノ酸と水分を補給する。
忠別沼へは一番の深雪と霙。ルートもほとんど見えずで一番辛い場所でした・・・
雪が浮かぶ登山道をべちゃべちゃと進む。手袋がしぼれるくらい濡れる。平ケ岳からの高根ケ原は猛烈な風。進めなく立ち止まると、次に足を出すのが辛い。ということでこの間、写真をとる余裕がなかった。
まずは悪天候時一番怖い「低体温症」にならない方法をとる。体を濡らさない。炭水化物と水分を無理にでもこまめにとる。アミノ酸をとる。飴をなめ続ける。あとは疲れないように休みながらもひたすら歩いた。
そして妖怪体操を頭の中で何度もうたった。「・・・妖怪のせいなのね、そうなのね・・・」
高根ケ原分岐からは残り1時間半ほど、ケルンを目指すもなかなかたどり着けなくもどかしい。霙と風が容赦なく気力をそぐ、さすがに疲れて何度も何度も座り込んで休む。その時、前方から白雲小屋に泊まっていたメンバーが迎えにきてくれた。もう感激で涙がでて、うまく息がすえなくなるほど嬉しかった。
私のザックを持ってくれて小屋まで先導してくれた。前日銀泉台から登って白雲小屋に泊まったのは3人のみだったそうだ。
午後3時、白雲避難小屋に到着。濡れていたのは手足だけだったがすぐに着替えて、防寒着を着こみホットカイロを貼り暖をとる。
「よく歩いたな・・・(こんな荷物背負って)」やっと会えたメンバーと一緒に歩いてくれたメンバーと小屋の管理人さんが労ってくれ、本当に着いたんだとやっと実感した(涙)
さっそく夕食をとる、この日はなんとスキヤキ!しかも松茸入り♪小屋に滞在しているメンバーが歓待してくれました。
本当に美味しかったです。デザートは私が持参したリンゴと梨。広い小屋には結局私たちだけ5人だった。こんな天気で上がってくる登山者は褒められたものでもないのですが・・・汗
この夜も風と霰が小屋を揺らした。低気圧はどれだけ居座っているのだろう。しかし明日がどんなに荒れていてももう不安はなかった。2人が5人になったこれだけでもう力がわいてきた。
どうなる大雪山縦走・・・つづきはまたのお楽しみ?
今日もご訪問いただいたお一人お一人に感謝いたします。
『ありがとうございます。』
北海道釧路市阿寒湖温泉ニュー阿寒ホテル keiko