2014.10.11
スタッフブログ
初雪の大雪山縦走・前編
みなさまこんばんはkeikoです。
昨日から吹き荒れた風で、色づいた木の葉が舞い散っていました。でもまだ紅葉が残ってくれています。最後の一葉まで、もう少し頑張ってね・・・来週紅葉リピーター様がご来館されるのに~
さてでは紅葉の話題も落ち着いて参りましたので、ちょうど1カ月ほど前の大雪山縦走のお話などにお付き合いくださいませ。紅葉の大雪山は、ここ数年毎年必ず訪れる場所。しかも今年は10年に1度の見事さと前評判・・・すっかりテンションも上がります。
今回は夏にも訪れた沼の原から登り、ヒサゴ沼小屋、白雲小屋の宿泊予定。どんなトムラウシが見えるかな~なんて思っておりましたら、前日に見事に初冠雪。まぁ仕方ないそれは昨年も同じ・・・と出発。(おかげで防寒着は増えましたが)
クチャンベツ沼の原登山口より入山、沼の原に着くまでは体調不良で登りがしんどかった涙。展望が良くなると湿原の奥に雪を頂く山が見えてきました。ここ(沼の原)までの登山グループの方々が「(上は)30cmくらい積もっているようですよ、昨日は低体温症になった登山者も・・・」と言葉をかけてくださいました。
なるほどそれは十分気を付けなくては・・・とさらに気持ちを引き締める。とりあえず防寒対策はバッチリのはず・・・しかし夏用登山靴にはいささかの不安を感じる。(靴下は冬用にした)
五色ケ原が近づくと辺りの様相も冬へと一転し、風も強くなってきた。いよいよだな。
かすかに見えたトムラウシ山の裾野は白く伸びていて少しゾッとした。
雪の木道は恐ろしく滑りやすく、1歩1歩を慎重に歩かなくてはならない、荷物はすでに肩に食い込み休み休みの歩行となった。
木道にはキツネや鹿の足跡が残るだけで、人の足跡も、気配もここにはなかった。私たちはどれほどの空間を占有しているのだろう・・・ひどく寂しい気持ちになった。
五色岳の分岐でヒサゴ沼に進むか、忠別に進むか同行者と話し合う。
この様子ではヒサゴ沼からの展望も見込めない。翌日のことを考え、少しでも近くの忠別避難小屋に向かう。それにしてもここは冬じゃないか?!9月中旬にしてこの景色・・・うっ(汗)
出発前にたっぷりかけた防水スプレーが靴もカッパも効果があった。
それにしても猛烈な風が化雲沢から吹き上がってくる。立っているのもつらいが一瞬裾野が現れた瞬間を撮影。すごい!これは晴れていたらどんだけ良かったろう・・・涙
忠別分岐から忠別避難小屋へと向かう。雨風をしのぐ建物の存在と前を歩く同行者の足取りを頼もしく感じた。
午後2時半に到着。早めに夕食をとり、4時半に寝袋に入った。明日はどうなるのだろうか・・・ そして別ルート(銀泉台~赤岳~白雲小屋)で登ったメンバーのことも気にかかり続けた。
山小屋を揺らす風と叩きつける雨(霰?)の音におびえ、一晩妄想の虜となった。
夜中に弱音をはく「明日の天候見て下山も考えましょうね」
つづきはまたのお楽しみ~ 鍛えるべきは太ももではなくメンタルと知る・・・
今日もご訪問いただいたお一人お一人に感謝いたします。
『ありがとうございます。』
北海道釧路市阿寒湖温泉ニュー阿寒ホテル keiko